バックオフィス業務の一つである採用業務。
具体的にはどのような業務なのでしょうか?
初めて採用業務に関わることになって右も左もわからない!そんな方向けの記事です。
採用担当って具体的に何をする人?どんな人が向いている?採用業務の内容から役割まで徹底解説します!
1. 採用業務の具体的な内容
1.1 募集ポジションの要件ヒアリング
まず最初に、採用するポジションの具体的な要件を社内関係者にヒアリングします。
職種によってヒアリングする内容は異なりますが、以下の内容は必ずヒアリングをしましょう!
- 採用したい理由、背景(=このポジションを採用して解決したい課題)
- 業務内容
- このポジションに求める役割、責任
- 必須なスキル
- できればあって欲しいスキル
- このポジションに向いている性格、思考性
- いつまでに何人採用したいか
- 配属されるチームの構成
- 将来可能なキャリア、役職
- このポジションの魅力
- 想定年収
- 年齢
- 前職どのような企業でどのようなポジションについていた人が理想かどうか
かなり多いですよね・・・ですが、魅力的な求人票を作るには最低でもこれだけの内容を現場にヒアリングする必要があります!
1.2 ペルソナの決定
ポジションの要件をヒアリングしたところで、ペルソナを決定しましょう!
ペルソナとは?
ペルソナとは、採用するポジションに関して、求める人物像を具体化し架空の人物像を設定することです。
ペルソナを設定することで、適切な採用手法の選定や求人票の打ち出し方の検討に役立ちます。
具体的には、採用するポジションの理想像に関して、以下の項目を決定します。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 学歴
- 職歴
- 持っているスキル
- 性格、思考性
- 目指しているキャリア像
- モチベーションとなること
- 趣味
- コミュニケーションスタイル
具体的な人が想像できるくらい細かく決定できると理想です!
一方で、まだそこまでは決まっていないという場合も多くあります。
その場合は、面接をする中で少しずつ理想像を固めていくという方法で進めていきます。
▼ペルソナに関するより詳しい記事はこちら。
1.3 採用媒体の選定
欲しい人材を採用するためにはどのような媒体が適切かを決定します。
現在、採用媒体は世の中に大量に溢れているため、どの媒体をどのような基準で選ぶかは、別途記事にまとめますので、そちらをご覧ください!
大切なことは、常に採用トレンドをキャッチアップして、情報を蓄えておくことです。
1.4 求人票の作成
ここまで準備ができたら、やっと求人票の作成です。
ペルソナに設定した人に刺さるような内容に仕上げていきます。
最近では、ChatGPTを利用して求人票のベースを作成してから作成するというやり方もあります!
また、基本的にな条件(勤務時間、福利厚生、住所など)も間違いがないように記載をしましょう。
1.5 採用媒体への掲載
求人票が完成したら、採用媒体へ転記しましょう。
採用媒体によって記載項目が異なっていたり、力を入れている項目があったりするので、各採用媒体の特徴を理解した上で、求人票を転記してきましょう。
複数の採用媒体に掲載する際には、掲載期間や露出度を適切に管理し、最大限の効果を引き出していきます。
1.6 応募者とのコミュニケーション
応募があったら、迅速かつ丁寧に連絡を行います。そうすることで、応募者にポジティブな印象を与えることができ、採用成功への大切なポイントとなります。
また、適切なタイミングでのフォローアップメールの送信や、面接日程調整の案内なども迅速に行なっていきます。
1.7 面接の実施
面接回数は企業によって異なりますが、多くは2回〜3回です。
面接の前には、面接官へのブリーフィングを行い、どのようなポイントを確認すべきか、どのような質問が適切か指導します。
また、非言語的なコミュニケーションや行動パターンの観察も重要です。
1.8 選考プロセスの管理
応募者それぞれの選考プロセスの進捗を正しく管理し、選考の歩留を把握します。
管理には、採用管理ツール(ATS)を利用すると便利です。
有名な採用管理ツールには、HERPやHRMOSなどがありますが、こちらはまた別途詳しく紹介します!
2. 採用担当に向いている人の特徴
採用担当に向いているのは、どのような人でしょうか?
主な特徴を記載します。
- 人間観察力に長けている人
- 人事は多くの人と関わる仕事です。他人に興味を持ち、相手のことをしっかりと考えられる人が向いています。
- セールスマインド
- 会社を「売り込む」能力が求められます。良い候補者を引きつけるためには、企業の魅力を効果的に伝える必要があります。
- 戦略的思考能力
- どのような人材が必要か、どのようにしてその人材を獲得するかの戦略を考える能力が重要です。
- 社員のサポートができる人
- 社員から異動や働き方についての相談を受けることもあります。そのような場合に、社員のことを1番に考えて適切なアドバイスを行い、サポートできる人、したい人が向いています。
- マネジメント能力がある人
- 社員ごとの適性を判断し、もっとも実力が発揮できる配置を考えられる「マネジメント能力」がある人。
- 社員の成長や活躍にやりがいを感じられる人
- 人事の仕事には、社員育成による成長や、異動後に活躍したといった結果に対してやりがいがあります。自分ではなく他者の活躍がモチベーションになる、喜ぶことができる人が向いています
3. まとめ
採用業務は多岐にわたり、高いコミュニケーション能力や忍耐強さなどが求められます。
また、直接自分が売上を上げたりすることはなく、成果が見えづらいという点もあります。
採用には向き不向きがありますので、
「人を見抜く力に自信がある」
「間接的でも企業の財産である「人」という点で貢献したい」
という人はぜひチャレンジしてみてください!