採用広報で、社員インタビューをすることってありますよね。
ただ、誰にインタビューする?何を聞けば良いのか?と、悩みポイントはたくさん・・・
今回の記事では、採用広報における社員インタビューに関して徹底解説していきたいと思います!
採用広報でインタビュー記事を書きたい! 誰にインタビューする?社員の選定基準から質問項目まで解説します。
1. インタビュー対象者の選定基準
1.1 インタビュー対象者の選定ポイント
採用広報の観点で、誰にインタビューをすれば良いのでしょうか?
選定の基準となるのは、そのインタビュー記事の「ターゲットは誰か」「どんな効果をもたらしたいか」という点です。
その上で、対象者ごとに、想定されるターゲットや効果を以下にまとめました。
対象者 | ターゲット | 得られる効果 |
---|---|---|
経営者 | 採用候補者全般。特に、ハイクラスの役職に効果的 | 会社のビジョンと方向性を語ることができ、読者に、会社の方向性、考え方に対する理解を深めてもらうことができる |
現場社員 | 選考が進んでいる採用候補者 | 現場のリアルな状況や詳しい業務内容を伝え、自社への意向度をアップさせることにつながる また、社風なども伝わりやすい |
新人社員 | 大学生(新卒入社) | 新鮮な見解と、入社前と入社後の印象について伝えることで、入社後のギャップをなくすことができる |
その他、選定における留意点
- なるべくコミュニケーションスキルが高い社員を選びましょう
- はなしベタすぎる方や、会社へのロイヤリティが低い方は避けましょう
1.2 インタビュー対象者との事前打ち合わせの重要性
インタビューをする社員が決まってら、早速インタビュー!
ではなく、その前に可能な限りインタビューをする社員と事前面談を行いましょう。
事前面談では、記事の目的やインタビューの流れについて説明します。
これにより、インタビューを受ける社員の方がインタビューに対して心の準備を整えることができます。
ただ、社員の方が忙しく面談ができない場合も多くあるかと思います。
その場合は、質問リストを事前に渡して、回答を考えておいてください。と伝えておきましょう!
- インタビュー前に、記事の目的や流れを説明する面談を行いましょう
- 面談が難しい場合は、事前に質問リストをインタビューを受ける社員に必ず渡しましょう
1.3 インタビュー当日までの具体的なタイムライン
インタビュー対象者の選定から記事の公開までは、最短でも1.5ヶ月かかると思っておきましょう!
具体的なタイムライン
- インタビュー対象者決定
- 事前打ち合わせ(または、インタビュー項目の受け渡し): インタビュー実施日の2週間前
- インタビュー実施
- 記事作成: インタビュー後、2週間を目処に作成
- 確認&リライト:2週間程度
- 記事公開
2. 採用広報におけるインタビューの質問ポイント
インタビュー対象者が決定したところで、実際にはどのような質問をすると良いのでしょうか?
こちらも、インタビュー対象者の選定同様、「ターゲット」「効果・目的」を意識して、事前に設計しておきましょう!
これだけは必須で聞いて欲しい項目を以下に紹介します。
2.1 基本情報について
質問「現在の業務内容を教えてください。」
まずは、今回インタビューをする社員の業務内容について聞きましょう。
また、趣味や性格など仕事とは関係ないパーソナルなことも入れると、どんな人が回答しているのかより伝えることができGoodです!
2.2 会社理念や価値観について
質問「会社の理念は、社員にとってどのように影響していると感じますか?」
この質問では、普段社員が理念をどう捉え、どのように業務に活かしているかを知ることができます。
社員満足度などのデータがあればインタビュー記事に一緒に載せると良いでしょう。
他の質問例
- 会社の理念は社内に浸透していると思いますか?また、その理由を教えてください。
- 会社の理念と事業は一致していると感じますか?また、その理由を教えてください。
2.3 仕事のやりがいや苦労について
質問 「最もやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?」
この質問では、仕事の魅力やモチベーションとなる源泉を知ることができます。
もし回答が出て来づらそうであれば、「大きなプロジェクト成功時はどうでしたか?」など、具体例を出して、回答を引き出してあげましょう。
質問 「業務を進める上で、抱えている課題は何ですか?」
この質問では、職場社員の現実的な課題を知ることができます。
よくある回答としては、
- 人手不足
- ノウハウ不足
- 方針がない
などの回答がよくあります。
他の質問例
- 一番苦労した業務は何ですか?
- どんな人が入社してくれたら、〇〇さんの部署の課題が解決されそうですか?
2.4 将来の展望や目標について
質問「この会社の方向性や将来のビジョンについてどう思いますか?」
この質問では、会社の掲げている長期的な目標について、どれだけ社員が理解をしているのか、共感しているのかを知ることができます。
新市場への進出や新サービスの開発の話などが出てきた際には、こちらも記事に盛り込むと良いでしょう。
質問「あなたの今後のキャリアビジョンを教えてください。」
この質問では、社員の個人的な目標と会社の目標がどのように連動しているのか探ることができます。
また、この会社に入社した際のキャリアステップの見本を記事に盛り込むことができます。
他の質問例
- 今力を入れているプロジェクトはありますか?
- 今後やっていきたい、チャレンジしたいと思っている業務はありますか?
- どんなキャリアを目指している人が自社に合うと思いますか?
3. インタビュー記事の書き方
インタビューも終わったところで、次は実際に記事作成です!
記事の全体構成やポイントなども押さえておきましょう!
3.1 インタビュー記事の全体構成
まずインタビューの冒頭には、インタビューを実施する社員の簡単なプロフィールや業界での立場、達成した成果などを紹介します。
次いで、インタビュー本編で具体的な質問と回答を展開。
最後の部分では、読者に向けてのサマリーや、インタビューした社員の今後の活動予定等を紹介することで締めくくります。
セクション | 内容説明 |
---|---|
導入部 | 対象者の基本情報とインタビューの目的 |
本編 | 主要な質問に対する回答 |
結論部 | インタビューのサマリーと対象者の最終コメント |
3.2 引用や写真の活用方法
インタビュー記事において、引用や写真は読者の関心を引きつける大切な要素ですので、積極的に記事も盛り込みましょう!
また、引用はインタビューを受けた社員の言葉をダイレクトに伝える効果があり、写真は記事の印象を強化し視覚的な訴求力をUPさせます。
3.3 記事のタイトルや見出しの工夫
インタビュー記事のタイトルや見出しは、最も重要と言っても過言ではありません。
読者の興味を引き、検索エンジンにおいても有利に働くよう考えましょう。
ターゲットが明確であれば、「〇〇必見!」「〇〇向け」とタイトルに入れてしまうのも良いです!
記事タイトルのポイント
- 記事の中心となるテーマやメッセージを短く、明確に伝える
- 目に留まるようなキャッチーなワードを入れる
- 専門用語は避け、誰でもわかるワードを使用する
4. インタビュー記事の効果的な公開方法
4.1 最適な公開メディアの選定
インタビュー記事の対象となる読者層や業界によって最も適した公開プラットフォームを選びましょう。
今回は採用広報における記事ですので、「Wantedly」「note」あたりが良いでしょう。
また、Wantedlyやnoteで記事をアップしたら、SNSの投稿とコーポレートサイトへの公開もセットで出来るとベストです!
※Wantedlyやnoteの効果的な運用方法については、また別途紹介したいと思います。
4.2 インタビュー記事の公開タイミング
公開のタイミングとしては、内容や媒体によって適切なタイミングが異なります。
例えば、マーケターの採用のために作った記事であれば、求人票の公開と共に公開するのが良いでしょう。
求人票やスカウト文の中に、インタビュー記事のリンクを貼るのも効果的です。
その他、新サービスのリリースや資金調達タイミングなど、会社に注目があつまるタイミングと合わせると見てもらえる可能性が高くなります。
5. まとめ
- インタビューをする相手は、記事の「ターゲット」「得たい効果」を考慮して適切な社員を選びましょう
- 写真や数字なども積極的に記事に載せて、視覚的な効果をUPさせましょう
- 公開する媒体とタイミングも、媒体の特徴や他のリリースとのバランスを考慮して決めましょう
今回は、採用広報におけるインタビュー記事について解説しました。
採用広報におけるインタビュー記事は、組織の魅力を外部に伝え、採用を成功に導く重要な手段です。
この記事が、採用広報でお困りの方にとって一助になることができれば嬉しいです!