スキルなしで始めたフリーランス、事務案件だけで3ヶ月後月100万円を稼いだ話。
突然ですが、こんな悩みを抱えている方はいませんか?
正社員として毎日働くのが辛い・・・
一緒に働く人も働く時間も場所も全部自分で決めたい。
フリーランスに挑戦したいけど、スキルがないからどんな案件やどうやってチャレンジしたらいいかわからない・・・
これらは、まさしく私がフリーランスになる前に抱えていた悩みです。
毎日とんでもない量の残業や、折り合いのつかない上司と働き続け、心身ともに疲れ切り、一念発起し在宅フリーランスとなりました。
そして現在、フリーランスとして3年目に突入しました。
フリーランスになる人のうち、4割が1年以内に廃業し、6割が3年以内に廃業をするという厳しい世界です。
元々私は、正社員としてバックオフィスアシスタントをしており、転職も2回経験しています。
専門的なスキルなどはなく、事務経験があるだけの状態でした。
そこからいきなりフリーランスとなり、事務案件のみで3ヶ月後、売上月100万円を達成しました。
その時の方法やフリーランスの事務案件のリアルについて、今回はご紹介したいと思います。
1. スキルなしでできるフリーランス案件ってあるの?
大前提、基本的なPCスキルは必須
スキルなしでできるフリーランス案件にはどのようなものがあるのでしょうか?
大前提として、在宅でフリーランス案件を獲得するためにはPCは必須となります。
※在宅ではない案件の場合は、PCが必須ではないこともあります。
そのため、PCを全く触ることができないという方は、まずはタイピングの練習から始めましょう。
在宅ワークではPCスキルは必須です。
PCスキルはどこまで必要ですか?
ExcelやWordも使いこなせないといけないでしょうか・・・
もちろんExcelやWordもできた方がいいに越したことはありませんし、できると取れる案件の幅は広がります。
しかし、ExcelやWordができなくても大丈夫な案件もありますので、まずはPCを使ってタイピングさえできれば案件獲得は可能です。
おすすめは「事務案件」
PCのタイピングができることを前提とすると、おすすめは事務案件です。
「事務案件って何?」
と思われた方もいるでしょう。
事務案件とは、企業における様々な業務のアシスタント的な立ち位置の業務です。
具体的には、「オペレーション事務」「営業事務」「採用事務」「経理事務」などがあります。
これらは、専門知識がなくてもできる業務が多く、スキルがない人でも初めやすい案件です。
事務案件の具体的な業務内容
それぞれ具体的には以下のような業務を行います。
オペレーション事務
- メールや電話での顧客対応
- お問い合わせ対応
- 入会、退会対応
- データ入力 など
営業事務
- 見積書、発注書の作成
- 提案書の作成
- 顧客リストの管理
- 顧客管理システムへのデータ入力 など
採用事務
- 応募者対応
- 面接の日程調整
- 求人媒体の更新や管理
- 求職者へのスカウト送付対応 など
経理事務
- 経理業務サポート
- 請求書の作成や管理
- 売上管理 など
それぞれの事務の特徴
「事務」と一言で言っても色々ありますね。
「専門的なスキルが必要かどうか」「単価が高いかどうか」「稼働時間が自由かどうか」
この3つの観点で特徴をまとめると以下のようになります。
オペレーション事務は、一番専門性が低く始めやすいですが、スキルを求められない分、単価はあまり高くありません。
一方で、経理事務は経理に関する知見が一定求められます。そのため単価も比較的他の事務より高い傾向にあります。
営業事務と採用事務は、やや専門的なスキルが求められますが、教えてもらうとすぐできるようになる業務も多いため、初心者OKとしている求人も多くあります。
稼働時間は、外部とのやりとりが発生するかどうかに依存します。
例えば、採用事務は応募者対応などが発生することが多いので、平日日中稼働など制約がある場合が多いです。
このように、一言で「事務」と言っても特徴がそれぞれ異なります。
案件は、自分のスキルやライフスタイル、希望を明確にし探すようにしましょう。
案件は、自分のスキルやライフスタイル、希望を明確にして探すことが重要!
2. 【体験談】事務案件のみで月100万を達成した時のロードマップ
前段が長くなりましたが、本題に入っていきたいと思います!
では、実際に在宅フリーランスになって、どのような案件を獲得して月100万円を達成したかを紹介します。
3ヶ月で月100万円を達成した時のロードマップ
0ヶ月目:自己分析(=自分のスキルと希望を明確にする)
まずは、「自己分析」をすることが重要です。
「自己分析」って何?
と思う方もいらっしゃるでしょう。
自己分析とは、以下のことを明確にします。
- 自分のスキル(=できることとできないこと)
- 自分の希望(=何がしたくなくて、何をしたいのか)
自分のスキルを明確にする
自分のスキルを明確にするためには、まずこれまでの経験を洗い出します。
仕事以外でも大丈夫です。
アルバイト経験や部活など自分が持っている経験とスキルをまずは洗い出します。
その上で、どのスキルが一番強みかを明確にしましょう。
ここで言うスキルとは、専門性の高いスキルだけを指している訳ではありません。
例えば、「コミュニケーション能力が高い」「気遣いができる」「細かい作業が得意」など
これらも立派なスキルです。
自分の希望を明確にする
次に自分の希望を明確にしましょう。
「急に言われてもやりたいこととか特にないなぁ・・・」
という方も多いと思います。
そういう時は、「やりたい」ことより「やりたくないこと」を決めましょう。
やりたいことはわからなくても、嫌なこと・やりたくないことは、意外とすぐに出てくる場合があります。
これまでの経験などを振り返り、
「こうゆう人と働くのきつかった」
「こうゆう場面でモチベーションが下がった」
など、具体的な場面を思い浮かべると色々と出てくると思います。
希望はその逆となります。
例えば、以下のような感じです。
「細かいことまで指示されるのが嫌だった」→「業務ができるようになったら、比較的自由にやらしてくれる方がいい」
私のスキルと希望は以下のように設定していました。
スキル・・・「事務経験あり」「細かい作業やマルチタスクが得意」「基本的なPCスキルあり」
希望・・・「在宅OKであること」「比較的規模が小さい企業」
では、自分のスキルと希望が明確になったところで、実際に案件を獲得した方法をご紹介したいと思います!
1ヶ月目:知り合いの紹介で最初の案件を獲得
一番最初の案件は、正社員時代の知り合いに案件を紹介してもらいました。
待っていても紹介はしてもらえないので、知り合い中にひたすら声をかけましたね(笑)
案件内容は、スタートアップの事務で、従業員も5人いないような企業で、なんでも屋として様々な部署のアシスタント業務をしていました。
サービスのオペレーションから営業のサポート、顧客の入会対応まで、事業を円滑に運営することが私の役割でした。
ここで、かなり幅広い知見や経験を積むことができたと思います。
単価はかなり安かったですが、この後の案件獲得に役立ついい案件でした。
2ヶ月目:求人媒体を使って案件獲得
最初の案件に慣れてきたところで、求人媒体を使って、自分で案件を追加で2件獲得しました。
使った媒体は、Wantedlyという求人媒体です。
Wantedlyは、「会社の考え方やビジョンに共感して応募する」というコンセプトの媒体です。
そのため、年収などの報酬に関する情報は記載されておらず、その企業の考え方や事業について詳しく書かれています。
この媒体を使って、採用事務の案件を2件獲得しました。
具体的な業務内容は、応募者対応・日程調整・スカウト対応です。
3ヶ月目:最初の2ヶ月で資格を取得し経理案件を獲得
最初の2ヶ月の間に「日商簿記3級」を取得し、単価の高い経理事務案件を獲得しました。
やはり、単価の低い案件ばかりだといくら働いてもなかなか稼げないため、単価の高い案件をとるべく、仕事の合間に資格を取得しました。
日商簿記3級とは、経理業務を行う上であると有利な資格です。
比較的取得がしやすく、独学でも取得が可能な資格となりますので、経理案件を獲得しようとしている人にはおすすめの資格です。
(関連記事)
その他:ショット案件をいくつか受注
その他、ライティングの案件をいくつか受注していました。
と言っても、専門的な記事を書くことはできなかったので、採用広報関連で、インタビュー記事などのライティングを中心に請け負っていました。
土日はほぼライティング作業をしていましたね。
合計4社+ショット案件で、月100万円を達成!
3. 案件を取る際のポイント
稼働量を自分でコントロールする必要がある
ここまで、月100万円を達成するまでの具体的な案件内容をご紹介してきました。
ここでこのように思った方もいるのではないでしょうか?
「こんなに案件をとってしまうと稼働量が多すぎないか?」
この疑問はまさにその通りです。
当時の私の稼働時間は、「1日13時間・土日も休みなし」そんな毎日が続いていました。
スキルがない人が月100万円を達成するといことは、休みを捨て、寝る間を惜しんで働いてやっと達成できる金額ということです。
4ヶ月目、案の定私は体調を崩しました。
最初はスキルがないため、取れる案件の時給単価は低く、どうしても稼働時間を増やさないと稼ぐことは難しいです。
「スキルなしでいきなり楽して大金を稼ぐことはできない」
ということを頭に入れておいてください。
稼働時間を短くして稼ぐためには、やはり専門性の高い知識やスキルが必要になってきます。
ですので、知識やスキルを得るためには、今どのような案件を取るべきか、どのような勉強をすべきかを常に考えるようにしましょう。
そうすることで、単価の安い期間を乗り越えた先に、単価高い案件を獲得できるようになるのです。
体調を崩しては本末転倒となってしまいます。
正社員の頃のように働きすぎて止めてくれる上司はいません。
自分の稼働量は自分でコントールできるようになることが、フリーランスを長期的に続けるポイントです。
フリーランスは体が資本!自分の体調管理や稼働量のコントロールも仕事の一つです。
「ライスワーク」と「チャレンジワーク」に分けて案件を取る
複数案件を取る時にどのようなバランスで取ると良いのでしょうか?
ちなみに、私は以下のグラフのような割合で案件を獲得していました。
ここでのポイントは、「ライスワーク」と「チャレンジワーク」に分けて案件を獲得することです。
ここで言うライスワークとは、業務にも慣れて、あまり負荷なく日々業務を淡々とこなせる案件のことを指します。
名前の通り、日々食べるライスのような日常のような仕事をイメージしてもらえたらOKです。
一方で、チャレンジ案件とは、名前の通りちょっとチャレンジ要素を含んでいる案件です。
私の例で言うと、経理案件ですね。
資格は獲得しましたが、実務経験としては乏しい状況で獲得した案件です。
当然業務をしながら、経理の勉強は続けましたし、日々新しい知識を得ることができました。
このように、自分にとって負荷がかかり日々勉強も必要な案件だが、その業務を習得すれば、次の案件やスキルアップにつながるような案件を「チャレンジワーク」と呼んでいます。
自分ができる範囲の案件ばかりやっていると、やはりより単価の高い案件や違う案件の獲得に繋がりません。
かといって、負荷がかかる案件ばかりをとっていると、スキルを身につける前に自分の心身が疲れ切ってしまいます。
ですので、負荷があまりない「ライスワーク」を5〜7割、残りを「チャレンジワーク」とすることで、一定の安定を保ちつつ、自分のスキルアップを目指すことができます。
負荷が少ない「ライスワーク」を5〜7割、残りを「チャレンジ案件」にすると、一定の安定を保ちつつスキルアップを目指せるのでGood!
4. まとめ:スキルなしで稼ぐロードマップ
いかがでしたでしょうか?
ここまで、私の経験に基づいて色々リアルなお話をさせていただきました。
改めて、スキルなしで案件を獲得するロードマップは以下の流れです。
- 自己分析を行う
- PCが全く触れない人はまずは触れるようになる
- 単価が低くても良いので、経験値が貯まる案件を獲得する(おすすめは事務案件)
- 1案件目が慣れてきたら、追加の案件を求人媒体で探して獲得する
- 仕事しながら、資格取得などスキルアップのための勉強を怠らない
大切なことは、いきなり大金を稼ごうとして、無理をし過ぎてしまうことです。
たった3ヶ月で月100万円を達成できたことはとても嬉しく、あの頃があったから今の自分があると感じています。
一方で、自分の体力の限界や知識・経験のなさを痛感しました。
現在は、事務案件以外も取れるようになるために、動画編集やSNSを勉強をしています。
「スキルなしでいきなり大金を得る」ことは難しいです。
しかし、諦めずに今できることを精一杯続けていくと、その先に新しい景色が必ず広がっています。
大変なことも多くあるかと思いますが、理想の働き方を求めて一緒に頑張りましょう!
在宅ワーク・副業・フリーランスに関する情報を随時発信していますので、
ぜひまた「Souの在宅ワーク」を覗きにきてくださいね。