採用チャネルとは?ターゲットと企業に合った選び方と活用術について

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採用担当の方だと、「採用チャネル」というワードをよく耳にするのではないでしょうか?

今回の記事では、「採用チャネル」について徹底解説していきたいと思います!

採用チャネルとは?ターゲットと企業に合った選び方と、採用成功に向けた活用術を徹底解説します!

1. 採用チャネルとは?

採用チャネルとは、企業が人材を探すために利用する手段のことです。

例えば、求人広告やハローワーク、インターネット上の求人サイト、リファラル(社員紹介制度)などが含まれます。これらの採用チャネルは、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。

適切なチャネルを活用することで、企業は自社に適した人材と出会い、採用に至ることができます。

「チャネル」という言葉自体は、マーケティング用語で、流入経路のことを指しています。

2. 採用チャネルの種類とメリット・デメリット

採用チャネルには、それぞれ特徴があります。

選ぶ際には、コストやターゲット、人材の質などを重視した選択が重要です。

それぞれの採用チャネルに関して、特徴とメリット・デメリットを説明していきます。

2.1 求人広告

求人票を求人サイトに掲載し、応募が来るのを受動的に待つ採用手法です。

メリット
  • かかる費用は求人媒体への掲載費用のみですので、費用が明確
  • 求人票の作成などは、求人媒体の運営会社が作成してくれることが多いため、工数削減につながる
  • 何人採用しても追加費用は発生しないため、大量採用の際に採用費を抑えることができる
デメリット
  • 採用が一人もできなかったとしても費用がかかる
  • 基本的には応募を待つ状態なので、欲しい人物像からの応募が来るとは限らない

2.2 ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業が直接ターゲットとなる人材にアプローチし、候補者と直接コミュニケーションを取る手法です。

メリット
  • 要件にマッチした人にアプローチができる
  • 「待ち」ではなく、「攻め」の採用ができる
デメリット
  • 人材データベース上から、要件にマッチした人材を見つけることに時間がかかる
  • 見つけた人材に対して魅力的なスカウト文を作成し送る、という工数がかかる
  • ダイレクトリクルーティング専用の媒体を使う場合は、費用が発生する

2.3 人材紹介

人材を紹介してもらう採用手法です。いわゆる人材エージェントです。

初期費用は0円がほとんどで、採用が決定した際に成果報酬が発生します。

成果報酬の目安は、採用決定年収の30%〜45%の人材エージェントが多いです。

たくさんの人材紹介会社がありますので、それぞれの人材紹介会社の特徴を理解して依頼するようにしましょう。

メリット
  • 人材紹介会社の人が代わりにターゲットにアプローチをしてくれる
  • 初期費用がかからない
  • 内定承諾に至るまで採用のサポートを受けることができる
デメリット
  • 初期費用はかからないが、成果報酬の金額が高い
  • 会社のことや要件を適切にエージェントへ伝える必要がある
  • エージェントとの関係性構築が重要となる
  • 担当者によって紹介者の質にバラつきがある人材紹介会社もある

2.4 SNS

SNS(X、Instagram、Facebookなど)を活用して採用を行う手法です。

企業が自社の魅力をSNS上で発信し、求職者にアプローチします。

また、SNS上でターゲットになる人を見つけたら直接DMを送ったりもして獲得します

メリット
  • 費用をかけずに始めることができる
  • 転職市場にいない転職潜在層にもアプローチができる
  • 人柄をSNSへの投稿内容から把握した上で面談ができる
デメリット
  • SNSのフォロワーが一定数いる状態でないと効果が薄い
  • ターゲットになる人を見つけ、DMを送る工数がかかる
  • 日々運用する必要があるため、運用コストが高い

2.5 ハローワーク

ハローワークにも求人を出すことができます。

メリット
  • 費用をかけずに求人を出すことができる
  • 一定の求職者数にアプローチが可能
デメリット
  • 掲載までの手続きに時間がかかる
  • ハイクラス人材の採用は難しい

2.6 リファラル

リファラルとは、社員から人材を紹介してもうら採用手法です。

メリット
  • 社員からの紹介のため、信頼性が高く内定辞退率も低い
  • リファラル手当などがない場合、費用は発生しない
  • お互いのミスマッチが少ない
デメリット
  • もしミスマッチだった場合、紹介してくれた社員とのコミュニケーションに留意する必要がある
  • リファラルだからという理由で、選考基準が甘くなることがある
  • 紹介してもらえる人材には限りがある

3. 採用チャネル設計の重要性とポイント

3.1 採用チャネルの設計がなぜ重要か

どの採用チャネルをどのように利用するのか、採用チャネル設計は採用において非常に重要です。

採用チャネルの設計が重要な理由は、それぞれのチャネルが求職者に対して異なる魅力を持っているためです。

適切な設計により、求職新卒や中途などのターゲットに対して効果的なメッセージを届けることができます。

また、採用活動の効率化やコスト削減も採用チャネル設計において重要です。

例えば、新卒採用ではインターンシップやセミナーを実施し、学生向けの情報発信を行うことが重要です。

一方で、中途採用ではスカウトやダイレクトソーシングを活用して、求職者に直接アプローチすることが効果的です。

適切な採用チャネル設計により、企業は効率的な人材獲得を実現できます。

3.2 採用チャネル設計のポイント

採用チャネル設計のポイントをいくつか紹介します。

自社のターゲット人材を明確にすること

まず、自社のターゲット人材を明確にすることが重要です。

ターゲット人材によって採用方法や求人媒体が変わりますので、企業のニーズに合ったチャネル設計が可能になります。

▼採用ペルソナの決め方に関しては、以下の記事をご覧ください。

採用市場における自社のポジションを把握する

「優秀な人材を採用したい。」これは、どの企業も望んでいることです。

そのため、優秀な人材を採用することは難易度が高く容易ではありません。

ターゲットを明確にした後、

  • 競合となる企業はどこか
  • 競合企業はどのチャネルで採用をしているか
  • ターゲットになる人材に来てもらうためのアピールポイント(=自社の魅力、推しポイント)が明確になっているかどうか

この三つを調べたり、社内でディスカッションすることによって明らかにしておきましょう。

ターゲット人材がそのチャネルにいるか営業担当に聞く

もし求人媒体を利用する場合、その求人媒体にターゲットとなる人がいないともちろん効果がありません。

その求人媒体を運営する企業の営業担当に、以下の内容を聞いてみると良いでしょう。

  • その求人媒体に登録している人数、職種、年齢、スキルの分布
  • その求人媒体に登録している人たちはどのように集めたのか
  • 毎月のアクティブ数
  • 毎月の登録者数
  • 掲載している企業数

ターゲット層が第二新卒にも関わらず、採用媒体が30代のミドル層メインだと効果的ではありません。

営業担当からもらった情報を元に、ターゲットにしている人材本当にアプローチできる採用媒体かどうかを判断をしましょう。

コストを考慮する

当たり前ですが、全てのチャネルを利用することは、工数面でもコスト面でも現実的ではありません。

事業計画や採用計画と紐付けて、費用コストと工数を考慮して最適なチャネルを選びましょう。

社員を巻き込む

採用は会社全体の課題であり、会社全体で取り組む問題です。

なるべく社員の人たちが採用に積極的に関わってもらえるようなアプローチも行いましょう。

例えば、

  • リファラル手当を制定して、社員紹介を促進
  • 社員インタビューを実施して、一緒に採用に関するメディアを運営する
  • 採用面接に関する情報を積極的に配信し、会社全体の面接力UPを狙う
  • 採用要件を最初に決めて終わりではなく、定期的にMTGを実施してすり合わせを行う

このようなアプローチ方法によって、「いい人を採用する」という雰囲気を会社全体に広めていきましょう。

社員イタンビューの方法に関する詳細はこちらの記事をご覧ください。

3.3 採用コストと採用歩留の算出・効果測定

初めての採用でない限りは、過去の採用コスト・採用歩留を算出しましょう。

過去の分析は、効率的な採用チャネル設計において重要です。

具体的には、過去求人広告費や採用イベントの費用など、かかった費用を全てリストアップしましょう。

次に、効果を測定するために、応募者数や内定者数、入社者数などのデータを集計し指標を作成します。

これらのデータから、コストと効果のバランスを分析し、改善点を洗い出すことができます。

4. 企業の採用をサポートするサービスの利用

人材紹介以外の採用チャネルは、どのチャネルであれ一定の工数がかかることが分かります。

そこで、採用活動の一部を外注するサービスを利用するのも一つの手です。

採用を代行するサービスを、RPO(Recruitment Process Outsourcing)と呼びます。

ターゲット人材のリストアップやスカウト送付などをRPO会社へ外注して、戦略設計に社内リソースを集中させるというやり方も効果的です。

デメリットとしては、採用業務を外部に委託するため、欲しいターゲット像の共通認識がズレてしまう可能性があります。

また、自社に対する理解度もやはり社内メンバーよりは低いです。

RPO会社にも色々な特徴がありますので、強みや弱みを理解した上で、採用業務のうち何を依頼するかしっかり設計した上で業務を委託しましょう。

5. まとめ

  • 採用チャネルとは、企業が人材を探すために利用する手段のこと
  • 採用チャネルは多様化しており、ターゲットに合ったチャネル設計が重要
  • 採用担当だけではなく、会社全体を巻き込んで採用を推進することが大切
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今回は、採用チャネルについて解説をしていきました!

各採用チャネルの更に詳しい話は、別の記事を作成したいと思っています。

多様化する採用チャネルを使いこなし、採用成功に向けて頑張っていきましょう!

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